- 2014-5-2
- サッカー哲学
母の背中
長友のおかあさんは、女手一つで3人の子供を育てた。
お母さんが離婚をした理由は明らかになっていないが、お母さんが書いた本の中では、その理由の一つに「性格の不一致」というのがあったようだ。
そんなお母さんを10歳にも満たない佑都少年は、「これからは自分が家族を支える」と言い切った。
彼が多くの人に共感を与え、触発させるのは、この家族愛ではないかと本気で思う。
一流の選手たちは、本気で親孝行をしようとする人が多い。
サッカーには技術は必要だ。
しかし、サッカーほど、メンタリティがプレーに影響するスポーツはない。
彼はその一番大切な部分を持ち合わせた。
驚くことに、少年時代のライバルは三つ下の弟さんであったというが、それ以外は行くとこ敵なしであった佑都少年にも、もう一つ小学生時代に苦く、そして後には貴重だったと思える経験をしている。
それは、
愛媛FCセレクションの不合格であった。
この挫折にもとれる苦い経験によって、この後のかけがえのない出会いに巡りあうことになる。
五輪の時にすごく苦しい思いをした。でも、だからこそ、ネガティブな感情、消極的な感情を持つことの怖さやそれが無駄であることを学んだ。
それは実際に苦労しなければたどり着けない貴重な答えだ。
今まで見えていた場所が見えない。視野がせまくなっていた。もちろん、相手のプレスも早くなっていたけれど、それが原因ではなかった。